火属性は、現実の火と水の関係と同じく、少なくとも等量(魔法の場合は魔力の優劣か、魔法によって生じるエネルギーの量)であれば、火は圧倒的に水に弱い。
これは、それぞれの属性が同時に司る、「熱と冷気」の関係性についても同じである。
例外としては、火は燃焼するものであり、一度放たれた炎は周囲を巻き込み(または風の庇護を受けて)燃え広がる。これにより、同等の魔法であっても、水魔法を火魔法が上回ることは往々にありえることである。
また、これも例外に当たることだが、火(熱)と水(冷却)は、環境条件によっては水蒸気爆発などの物理的現象を引き起こすことがある。火属性も水属性も、魔法により効果は状況により様々ではあるだろうが、「火属性の攻撃を水属性の攻撃で防ぐ」という状況に限って言えば、こういった「二次災害による破壊」まで視野に入れた場合は火属性が勝る、ということにもなり得るだろう(もっとも、水蒸気爆発を任意に発生させることは、相手の水魔法の威力なども瞬時に判断し、調節を行わなくてはならず、狙ってできるようなものではありえないが)。
とまれ、こと破壊(燃焼スピード・対象に与える損害)に関しては、四大属性の中でも火属性が最大だということは努々忘れてはいけない。