ピスキス層と呼ばれる人々のために、人工的に魔法を使えるようにすることが目的の学問。魔法使いたちの一種の特権的差別的な意識を無くそうとする流れの中から生まれた。
魔法と同じような効果を得るための技術開発と、それを根底から支える太古からの呪文組成の研究、という大きな二つの流れがある。
時の流れを知ることができる「時の鉱石」などは錬金術が生み出したアイテムである。時の鉱石が開発される以前は、魔法省が管理する教会の鐘の音以外に時を知る手立てはなかった。
クロイゼルング魔術学院に錬金科が設立されたのはほんの数年前。高い実力を持つ魔法使いを数多く輩出してきた伝統ある学院の敷居の高さから、錬金科で学ぶ者は主人公以外にはまだ一人もいない。
そのため主人公は、普段はウーヌスクラスで学びつつ課外授業という形で錬金術を学んでいる。