■World

物語のバックグラウンドとなる世界観や用語を紹介します。

 ■魔法属性 その2

 6属性を根源とする属性魔法には、「相性」が存在し、ことに過去から知られている4大属性に関しては、その影響が強く結びついている。

 

 火は水に弱く、水は土に弱い。土は風に弱く、風は火に弱い――。

 これらは今では学院の生徒に限らず広く知れ渡っているものである。

 

 ひとつの説によれば、おおまかに世界はこの4大元素で動いている、とさえも言われている。

 

 光(金)と闇は(古代からの魔法系統学からすれば)あくまで後付で追加されたものであり、世界は「4大元素」と「光と闇」というあくまで2種類の属性で成り立っているものだ、という意見も未だに根強い。

 

 また、その論を裏付けるというものではないが、実際に光(金)と闇の魔法と4大元素魔法との関係性はいまいち曖昧な部分があり、「6大元素」の系統化を更に難航させてしまっている(詳細は後述にて)。

 

 4大元素の関係性は先に述べた「○○は●●に強い(弱い)」という言葉に全て集約される。

 

 無論、それぞれの魔法の性質や、術者の能力、果ては環境条件などによってもそれは左右されるものであり、絶対なものとは言い切れないが、それでも、基本的な優劣は属性同士の相性で決定されるとは言っていいだろう。